とかち号は、JR北海道の札幌~帯広間を、函館本線・千歳線・石勝線・根室本線を経由して結んでいる特急列車です。札幌〜帯広〜釧路間で運転されている特急おおぞらを補完して帯広までを結んでおり、現在はキハ261系で運転されています。
概要
特急とかちは、1990年代に特急おおぞらの札幌〜帯広の区間列車を分離して新たに設定されました。その後2階建グリーン車が連結されたキハ183系のスーパーとかち号として運行されていましたが、2000年代にキハ283系とキハ261系に順次置き換えが進み、2020年のJR北海道の特急列車から「スーパー」をとる統一により、すべての列車が「とかち」になりました。
使用される車両は、261系気動車で、全列車に連結されるグリーン車は3列シートです。基本的にはグリーン車1両+指定席2両+自由席1両の4両編成で運転されています。
主な停車駅は、札幌-新札幌-南千歳-追分-新夕張-占冠-トマム-新得-十勝清水-芽室-帯広で、2時間30分程度で結んでいます。
| 特急とかち |
運行区間 | 札幌~帯広 |
使用車両 | 261系気動車 |
最高速度 | 110km/h |
通過線区 | 函館本線・千歳線・石勝線・根室本線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
JR北海道を走る特急列車の指定席特急料金は、閑散期・繁忙期での料金変更はありません。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | 自由席 | 指定席 | グリーン席 |
札幌~帯広 | 220.2km | 約2時間30分 | 7,260円 | 7,790円 | 11,450円 |
お得な料金
えきねっと割引
えきねっとはJR東日本のサービスですが、JR北海道の特急列車の切符も販売されています。会員限定ですが、列車・席数・区間が限定された、インターネット予約限定でえきねっと割引の切符があります。
特急おおぞらでは、乗車日当日午前1:40まで予約できる「えきねっとトクだ値」では15%or40%割引されるので、空席があるか確認するのをお勧めします。
さらに、札幌市内~釧路間では、早期に予約した場合に、座席数限定で「お先に特だ値」が50%割引で設定されています。「お先に特だ値」は、通年では設定されず、2020年は3月14日(土)~6月30日(火)と9月1日(火)~11月30日(月)に運転分のみ発売される予定です。詳細はえきねっとのページを参照してください。
割引切符名 | 割引率 | 発売期間 | 札幌(市内)~帯広 |
えきねっとトクだ値(乗車券付き) | 15% | 乗車日当日の午前1:40まで | 6,610円 |
えきねっとトクだ値(乗車券付き) | 40% | 乗車日当日の午前1:40まで | 4,670円 |
お先にトクだ値(乗車券付き) | 50% | 乗車日13日前の午前1時40分まで | – |
通常指定席 | – | 発車時間まで | 7,790円 |
その他の交通機関
国内線航空便
東京・大阪などから帯広へ向かう際には、新千歳空港から特急とかちを利用することもできますが、帯広空港へのフライトを使うことで、所要時間を短縮することも可能です。
新千歳空港〜帯広空港間の航空便は設定されておりません。
高速バス
札幌~帯広間には、北海道バス株式会社が運行するニュースター号と、北都交通が運行する、ポテトライナー号があります。両便を合わせると18往復(コロナ渦により一部減便)が運行されていますが、所要時間は3時間30分〜、料金は両便とも札幌〜帯広間で3,600~3,840円です。
どちらの便でも、札幌市内中心部のバス停や、帯広でも駅以外のバス停も設定されているため、目的地に近い場合や安さを優先する場合は、バスの利用の方が有利と思われます。