はやぶさ号は、東北・北海道新幹線の東京〜新函館北斗間を結ぶ、速達型の新幹線です。もともと東北新幹線の速達型は、八戸開業時から設定された「はやて」号がになってきましたが、2011年のE5系デビューで320km/h運転開始する列車を新たに「はやぶさ」号としてスタートしました。320km/h運転は、東北新幹線の宇都宮(通過)〜盛岡で行われています。
最速達型の停車駅は、東京-大宮-仙台-盛岡-新青森-新函館北斗です。大宮〜仙台間は、全列車が通過し320km/h運転で本領を発揮しますが、仙台以北では、古川〜新花巻間の各駅に停車するパターンや、盛岡〜八戸〜新青森間を各駅に停車するパターンなども存在します。
概要
はやぶさの全列車は、E5系・H5系の10両編成で運行されています。全区間グリーン車の他、グランクラスも連結されています。東京〜盛岡間の一部列車では、E6系の秋田新幹線こまちを併結して走っています。
新幹線はやぶさ | |
運行区間 | 東京〜新函館北斗 |
使用車両 | E5系・H5系 |
最高速度 | 320km/h |
通過線区 | 東北新幹線・北海道新幹線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
はやぶさは、自由席は連結されず、全席指定です。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | 指定席 | グリーン席 | グランクラス |
東京〜仙台 | 351.8km | 約1時間30分 | 11,410円 | 15,070円 | 20,310円 |
東京〜盛岡 | 535.3km | 約2時間10分 | 15,010円 | 18,670円 | 23,910円 |
東京〜新青森 | 713.7km | 約3時間 | 17,670円 | 22,380円 | 27,620円 |
東京〜新函館北斗 | 862.5km | 約4時間 | 23,430円 | 30,940円 | 39,320円 |
お得な切符
往復割引
JRの運賃は、片道が601km以上になると運賃に往復割引が適応されます。東京からだと盛岡(535.3km)・いわて沼宮内(566.4km)を超えて、二戸駅でちょうど601kmになるので、東京〜二戸より先へ行く際は、往復で購入することで運賃が1割引になります。
えきねっと割引
えきねっとの会員限定されますが、列車・席数・区間が限定された、インターネット予約限定の切符です。
乗車日当日午前1:40まで予約できる「えきねっとトクだ値」では5%割引されますが、乗車日13日前の午前1:40まで予約で予約期間は短いものの、通常の「えきねっとトクだ値」より、さらに割引がの高く25%割引になる「お先にトクだ値」もあります。
割引切符名 | 割引率 | 発売期間 | 東京〜盛岡 | 東京〜新青森 | 東京〜新函館北斗 |
えきねっとトクだ値(乗車券付き) | 5%引き | 乗車日当日の午前1:40まで | 14,060円 | 16,590円 | 22,050円 |
お先にトクだ値(乗車券付き) | 25%引き | 乗車日13日前の午前1:40まで | 11,100円 | 13,090円 | 17,410円 |
通常指定席 | – | 発車時間まで | 15,010円 | 17,670円 | 23,430円 |
その他の交通機関
東京〜函館間は、所要時間が4時間ほどかかるため、新幹線と飛行機の4時間の壁と言われ、4時間を超えると飛行機の利用者が格段と増えると言われている通り、国内線の旅客機を使う方が多くなります。
羽田空港〜函館空港間は、ANA(全日空)・JAL(日本航空)・AIRDOの3社が運行しており、所要時間は1時間25分程度、正規の運賃では35,000円程度ですが、早割を使うと、時期や便によっては、12,000円程度〜予約できる場合もあります。
函館空港から函館駅までは、バスで30分程度の距離です。
同様に、東京〜新青森間ははやぶさ号で3時間ほどなので、時間のメリットでは空港までの移動時間や待ち時間を考えると、国内線旅客にあまりメリットはありませんが、羽田空港〜青森空港はJAL(日本航空)が就航しており、所要時間は1時間15分程度です。正規の運賃は32,000円程度ですが、早割等で13,000円程度〜予約できる場合があります。
青森空港〜青森駅は、バスで35分程度の距離です。
歴史
2011年に、東京〜仙台・新青森間で運転開始。最初は朝夕のみの合計3往復のみでの運転でした。
2013年のダイヤ改正では、それまでのはやて号の一部をはやぶさ号に変更し、はやぶさの運転本数が増えました。また、こまち号の一部が現在と同じE6系になり、こまちとの併結運転が開始されました。
この時から、一部列車の宇都宮〜盛岡間で320km/h運転が開始になりました。
2016年に北海道新幹線開業に伴い、はやぶさも延伸。現在では本数も大幅に増え、一部列車は東京〜盛岡間で、E6系こまちを併結して走ります。