あかぎ号・スワローあかぎ号は、上野・新宿〜熊谷・本庄・高崎・前橋間を結ぶ、主に通勤客向けの特急列車です。あかぎ号は自由席の設定あり、スワロー号は全車指定です。
スワローあかぎ号の主な停車駅は、(新宿駅-池袋駅-)上野駅-赤羽駅-浦和駅-大宮駅-上尾駅-桶川駅-北本駅-鴻巣駅-熊谷駅-深谷駅-本庄駅-新町駅-高崎駅-新前橋駅-前橋駅です。
概要
あかぎ・スワローあかぎの全列車は、もともと常磐線スーパーひたちで使われていた、651系1000番台で運行されています。グリーン車も連結されています。
“スワロー”の名前の由来は、JR東日本のスワローあかぎ登場時のプレスリリースによると、
《「スワロー」の由来》
『お客さまに通勤で特急を快適に利用していただきたい』との思いを込めた「スワローサービス」。
スワローの名称は、「座ろう」という意味のほか、ツバメの持つ「スマート感」や「スピード感」、
また「縁起の良さ」などをイメージして名付けました。
とのことです。
2020年現在、平日は全列車「スワローあかぎ」号として運行されていますが、土曜休日は従来通りの「あかぎ」号として運転されています。「スワローあかぎ」号は全車両指定席ですが、「あかぎ」号は1両だけ指定席ですが、それ以外は自由席車両となっています。
特急あかぎ・スワローあかぎ | |
運行区間 | 上野・新宿〜熊谷・本庄・高崎・前橋 |
使用車両 | 651系 |
最高速度 | 120km/h |
通過線区 | 高崎線・両毛線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席料金は、事前購入の場合の価格になります。車内で購入の場合、+260円かかります。
スワローあかぎは、自由席は連結されず、全席指定です。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | スワロー 指定席 | スワローグリーン席 | あかぎ 自由席 | あかぎ 指定席 | あかぎ グリーン |
上野〜熊谷 | 61.1km | 約50分 | 2,190円 | 2,710円 | 2,120円 | 2,650円 | 3,170円 |
上野〜本庄 | 82.4km | 約1時間 10分 | 2,540円 | 3,060円 | 2,470円 | 3,000円 | 3,520円 |
上野〜高崎 | 101.4km | 約1時間 20分 | 3,560円 | 5,130円 | 3,340円 | 3,870円 | 5,440円 |
上野〜前橋 | 111.2km | 約1時間 40分 | 3,560円 | 5,130円 | 3,340円 | 3,870円 | 5,440円 |
新宿〜高崎 | 102.1km | 約1時間 30分 | 3,560円 | 5,130円 | 3,340円 | 3,870円 | 5,440円 |
お得な切符
往復割引は適応されません
JRの運賃は、片道が601km以上になると運賃に往復割引が適応されますが、あかぎ・スワローあかぎ号は100km程度の短距離の特急なので、他区間と組み合わせて601km以上にならないと、往復割引は適応されません。
えきねっと割引
えきねっとは会員限定のサービスですが、えきねっとチケットレスサービスを利用して購入すると、「スワローあかぎ」号の場合は指定席特急料金から¥100引き、「あかぎ」号の場合は、¥300引きになります。
えきねっとチケットレスサービスを利用する場合は、スマートフォン等で事前に指定席特急券を購入し、乗車日は指定された席に着席するだけで、当日の検札はありません。「スワローあかぎ」号は、事前に特急券を購入せずに車内で購入すると、通常より+260円割高になるので、ご注意ください。
「スワローあかぎ」号、「あかぎ」号にえきねっとトクだ値の設定はありません。
歴史
戦後の1960年に準急「あかぎ」号が上野〜前橋間で運行開始。
1965年には、上野〜前橋・渋川間で準急「はるな」号が運行開始。
1966年に、「あかぎ」「はるな」は急行列車になり、「はるな」号の上野〜前橋間は「あかぎ」号に変更。
1982年上越新幹線開業の年に、「あかぎ」は特急列車となり、踊り子号などにも利用された国鉄185系の車両が使用されました。当時は両毛線前橋から先の桐生発着の列車も設定されていました。
1985年上越新幹線の上野乗り入れ延伸のタイミングで、新特急「あかぎ」号になりました。
その後、土日運行列車の一部は特急「ウイークエンドあかぎ」号、平日運行列車の一部が特急「さわやかあかぎ」「ホームタウン高崎」などの列車名称も利用されました。
2014年から、651系投入開始と同時に、特急スワローあかぎ・あかぎに再編され、今に至ります。