特急草津号は、上野駅〜長野原草津口駅を結び、草津温泉・万座温泉・四万温泉など、沿線に多くの温泉地があり、それらへ向かう観光客の利用が多い特急列車です。
特急草津号の停車駅は、上野駅-赤羽駅 -浦和駅-大宮駅-熊谷駅-高崎駅-新前橋駅-渋川駅-中之条駅-長野原草津口駅です。上野駅〜高崎駅間は上越新幹線と並行しているため、急ぐ場合は、上越新幹線に乗り換える方が早い場合もあります。
概要
草津号は、高崎線のあかぎ号・スワローあかぎ号と同じく、もともと常磐線スーパーひたちで使われていた、651系1000番台で運行されています。グリーン車や自由席も連結されています。
長野原草津口から草津温泉へは、特急列車に接続する路線バスで20分程度の距離です。
特急草津 | |
運行区間 | 上野〜長野原草津口 |
使用車両 | 651系 |
最高速度 | 120km/h |
通過線区 | 高崎線・上越線・吾妻線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | 自由席 | 指定席 | グリーン席 |
上野〜新前橋 | 108.7km | 約1時間20分 | 3,340円 | 4,070円 | 5,440円 |
上野〜渋川 | 122.5km | 約1時間40分 | 3,670円 | 4,400円 | 5,770円 |
上野〜長野原草津口 | 164.5km | 約2時間20分 | 4,840円 | 5,570円 | 6,940円 |
お得な切符
往復割引は適応されません
JRの運賃は、片道が601km以上になると運賃に往復割引が適応されますが、草津号は上野〜長野原草津口の全線で乗り通しても164.5kmの短距離の特急なので、他区間と組み合わせて601km以上にならないと、往復割引は適応されません。
えきねっと割引
えきねっとは会員限定のサービスで、高崎線を走る「あかぎ」「スワローあかぎ」号である、えきねっとチケットレスサービスや、中央線「あずさ」「かいじ」号にある、えきねっとトクだ値の設定は残念ながらありません。
歴史
1960年に臨時準急列車として運転開始。
1961年には、毎日運転の定期列車になりました。
1966年には急行列車に変更。
1967年に、吾妻線(当時は長野原線)の電化で電車での運転になりました。
1971年、運転区間を上野〜万座・鹿沢口に延伸。この年から、臨時の特急「白根」も運転開始。
1982年、特急「白根」に一部の急行列車を統合して運転開始。
1985年から、特急「白根」と急行「草津」を統合して、毎日運転の特急列車「草津」として運転開始。この時から使用車両は踊り子号にも使われる国鉄185系に統一されました。
その後、一時期は、水上行きの特急水上(旧特急谷川)と途中の新前橋まで併結する列車もありましたが、現在は水上の廃止により、単独で運転しています。
臨時列車では、湘南新宿ライン経由で、新宿・渋谷・武蔵小杉・横浜・大船〜万座・鹿沢口まで運転されることもあります。
その他の交通機関
草津温泉は、群馬県の北西部、草津国際スキー場の上部、白根さんを超えていくと、すぐ長野県に入る県境にあります。交通アクセスはあまり良くないエリアで、草津へ行くには、長らく特急「草津」か自家用車が利用されてきましたが、現在ではJRバス関東の高速バス、「上州名湯ゆめぐり号」も多数運行されています。
http://time.jrbuskanto.co.jp/bk03010.html
「上州名湯ゆめぐり号」は、東京駅八重洲南口発着便と、バスタ新宿発着便(練馬駅経由)があり、途中渋川駅・伊香保温泉(一部のみ)・中之条駅・長野原草津口駅を経由して、草津温泉まで走っています。東京駅・新宿駅〜草津温泉までの所要時間は4時間前後で、料金は通常期で3,510円です。
特急草津でいく場合は、列車乗車時間が上野〜長野原草津口で2時間20分程度に、長野原草津口〜草津温泉のバスが20分程度なので、乗り換えも考慮して合計3時間程度で料金は¥5,500くらいなので、時間は特急草津が1時間くらい早いですが、料金は¥1,000くらい高いです。
沿線のおすすめ宿泊施設
伊香保温泉
伊香保温泉へは、渋川駅より伊香保温泉行きバス30分程度です。
伊香保温泉 ホテル木暮
四万温泉
四万温泉(しまおんせん)へは、吾妻線中之条駅から関越交通四万温泉行バスに乗って40分です。
四万温泉 春木亭 なかざわ旅館
草津温泉
草津温泉へは、吾妻線長野原草津口駅からJRバス関東で草津温泉バスターミナル駅まで25分です。