特急日光・きぬがわ・スペーシアきぬがわは、JR新宿駅から東北本線栗橋駅で東武鉄道日光線に乗り入れ、東武日光・鬼怒川温泉へ向かう、相互乗り入れの特急列車です。
日光・きぬがわ号はJRの車両、スペーシアきぬがわ号は東武鉄道の車両で運転されています。
概要
首都圏から、日光・鬼怒川温泉への観光・行楽客、温泉へ向かう需要に応える特急列車です。鬼怒川温泉行きは、途中の東武ワールドスクエア駅に停車する列車もあります。従来東武鉄道が東武浅草駅から東武日光・鬼怒川温泉・会津田島方面へ多数の特急列車を運転していましたが、東京の西部方面のお客さま向けに、JRと東武鉄道が相互乗り入れで運転するようになりました。
スペーシアきぬがわ号には、大人4人用のコンパートメント(個室)ルームも設定されています。
特急日光・きぬがわ・スペーシアきぬがわ | |
運行区間 | 新宿〜東武日光・鬼怒川温泉 |
使用車両 | 253系・東武100系スペーシア |
最高速度 | 130km/h |
通過線区 | 湘南新宿ライン・東北本線・東武日光線・東武鬼怒川線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
座席は、全席指定席です。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | 指定席 |
新宿〜東武日光 | 134.9km | 約2時間 | 4,080円 |
新宿〜鬼怒川温泉 | 140.2km | 約2時間10分 | 4,080円 |
ほかの交通機関
東武鉄道特急列車「けごん」「きぬがわ」「リバティ」
東武鉄道は、浅草駅~東武日光・鬼怒川温泉・会津田島間を、東武伊勢崎線・東武日光線・東武鬼怒川線経由で、特急列車を多数運転しています。
「けごん」「きぬがわ」には、新宿発着のスペーシアきぬがわ号にも使用される、東武特急スペーシアの車両が使用され、個室も連結されています。「リバティけごん・会津」には、新型のリバティ500系車両が使用されています。
東武特急は、日中は概ね30分間隔の高頻度で運行されており、浅草-東武日光間で2,860円で1時間50分ほど、浅草-鬼怒川温泉間では、3,050円2時間10分ほどで、値段的には新宿発着よりも安い料金で行くことができます。特急スペーシアでは、平日・午後割・夜割などで割引料金も設定されています。全列車指定席です。
高速バス 日光線
東北急行バスが、東京八重洲口~東武日光駅・東武ワールドスクエア・鬼怒川温泉駅間で運行する高速バスです
https://www.tohoku-express.co.jp/course/nikko.php
所要時間は東武日光までで3時間ほど、鬼怒川温泉までで3時間30分ほどかかるため、特急列車より所要時間はかかりますが、料金は片道2,500円です。
浅草発着の東武特急と料金的には大差ないため、東京駅から乗り換えなしで生きたい場合でないと、利用は厳しいかもしれません。本数は、2020年4月現在、1日1往復です。
各交通機関の料金・所要時間まとめ
区間2,500円区間 | 列車・バス名 | 料金 | 所要時間 | おすすめ度 |
新宿駅~東武日光駅 | JR・東武特急 日光 | 4,080円 | 2時間 | 〇 |
新宿駅~鬼怒川温泉駅 | JR・東武特急 きぬがわ | 4,080円 | 2時間10分 | 〇 |
浅草駅~東武日光駅 | 東武特急 スペーシア・リバティ | 2,860円 | 1時間50分 | 〇 |
浅草駅~鬼怒川温泉駅 | 東武特急 スペーシア・リバティ | 3,050円 | 2時間10分 | 〇 |
東京駅~東武日光駅 | 高速バス 日光号 | 2,500円 | 3時間 | △ |
東京駅~鬼怒川温泉駅 | 高速バス 日光号 | 2,500円 | 3時間30分 | △ |
料金と所要時間、運行間隔のバランスが取れて便利なのは、東武特急です。ただし浅草発着なので、都内西部、新宿・渋谷・池袋方面からの利用の場合は、浅草までの所要時間を考えると、JR特急を利用したほうがいいかもしれません。東京・新橋・品川方面からは、都営浅草線で一本で浅草に行けるので、新宿から乗車するのも、浅草から乗車するのも、大差ないので、料金と運行本数の多い、東武特急を利用するのが便利かもしれません。
高速バスは、運転本数が1本と限られているので、東京から乗り換えなしで行きたく、時間が合う人にはいいかもしれません。