こまち号のおトクな料金・周辺情報

「こまち」号は、東北・秋田新幹線の東京(仙台)〜秋田間で運転されています。東京(仙台)〜盛岡間は、東北新幹線の「はやぶさ」号に併結して運転、最高速度は320kmを誇ります。

1 概要
2 距離・所要時間・料金
3 お得な切符
- 3.1 往復割引
- 3.2 えきねっと割引
4 歴史
5 沿線のおすすめ宿泊施設

概要

盛岡〜秋田は、新幹線と同じ線路幅に改修された田沢湖線・奥羽本線に直通する通称ミニ新幹線です。この区間では最高速度が130kmです。

秋田新幹線開業前の奥羽線〜秋田と東京方面への交通手段は、大正時代から夜行急行列車の時代から走っていました。
1961年には、特急つばさ号が上野駅から秋田駅間を東北本線・福島から奥羽本線経由で運転を開始。当時は仙台駅から秋田駅間を陸羽東線経由で結ぶたざわ号も走っていました。
1982年には、東北新幹線が大宮〜盛岡で暫定開業し、つばさ号の一部が福島駅で東北新幹線に接続し、運転区間を福島〜秋田に変更。たざわ号は盛岡で東北新幹線に接続し、盛岡〜秋田・青森間に運転区間を変更。1992年に山形新幹線が開業し、つばさ号は上野駅〜山形駅の新幹線に変更。山形新幹線に接続する、特急「こまくさ」が山形駅〜秋田駅間に運転開始。
1997年に今の運転形式の秋田新幹線が開業し、秋田新幹線「こまち」が登場しました。

途中の主な停車駅は、東京・上野・大宮・仙台・盛岡・雫石・田沢湖・角館・大曲・秋田です。仙台発着の１往復は、古川・くりこま高原・一ノ関・水沢江刺・北上・新花巻にも停車します。

	新幹線こまち
運行区間	東京〜秋田朝夕のみ仙台発着の列車もあります
使用車両	E6系
最高速度	320km/h(東北新幹線内) 130km/h(田沢湖線・奥羽線内)
通過線区	東北新幹線・秋田新幹線(田沢湖線・奥羽線)

距離・所要時間・料金

※料金は、大人１名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。

指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
自由席は連結されず、全席指定です。

主な区間	距離 (営業キロ)	所要時間	指定席	グリーン席
東京〜秋田	662.6km	約3時間50分	18,120円	21,400円
仙台〜秋田	310.8km	約2時間10分	10,560円	13,840円
盛岡〜秋田	127.3km	約1時間30分	4,700円	6,270円

お得な切符

往復割引

JRの運賃は、片道が601km以上になると運賃に往復割引が適応され、(運賃分が)1割引になります。東京駅(東京都区内)〜秋田駅は営業キロ(運賃計算上の距離)で662.6kmになるので、往復一緒に購入すれば、往復割引の対象になります。途中駅から乗車・下車などでギリギリ601kmに満たない場合は、乗車券は601km以上で購入して、往復割引の対象とした方が安くなる場合もあるので、距離を時刻表や乗り換え案内サービス等で確認してください。

えきねっと割引

えきねっとの会員限定されますが、列車・席数・区間が限定された、インターネットのえきねっとからの予約限定の切符です。
乗車日当日午前1:40まで予約できる「えきねっとトクだ値」では10%or15%の割引がされます。さらに、乗車日13日前の午前1:40まで予約で予約期間は短いものの、通常の「えきねっとトクだ値」より、さらに割引がの高く30%or35%割引になる「お先にトクだ値」も設定区間限定であります。お先にトクだ値で35%割引の対象座席が予約できると、東京駅〜秋田駅を通常で片道18,120円のところ、片道11,630円で指定席に乗車できます。

割引切符名	割引率	発売期間	東京駅〜秋田駅
えきねっとトクだ値(乗車券付き)	10%引き	乗車日当日の午前1:40まで	16,110円
えきねっとトクだ値(乗車券付き)	15%引き	乗車日当日の午前1:40まで	15,220円
お先にトクだ値(乗車券付き)	30%引き	乗車日13日前の午前1:40まで	12,530円
お先にトクだ値(乗車券付き)	35%引き	乗車日13日前の午前1:40まで	11,630円
通常指定席	–	発車時間まで	18,120円

歴史

1993年に秋田新幹線開業とともに運行開始。当時はE3系で運転し、東北新幹線内はやまびこ号と併結。最高速度は240kmでした。その後併結は「はやて」を経て、2014年に「こまち」がE6系に置き換え完了とともに、全列車「はやぶさ」との併結に。東北新幹線の宇都宮〜盛岡で、最高速度の320km運転を開始し、所要時間が短縮されました。