「ひたち」「ときわ」号は、首都圏から常磐線方面を結ぶ特急列車です。日中は30分間隔で運行されるほど需要が多い列車です。上野東京ラインが開業してから、上野駅から東京駅を経由して品川駅までいく列車もあります。東日本大震災の津波被害から2020年に完全復旧し、品川〜仙台のロングラン列車が復活しました。品川から仙台まで乗り通した場合は、4時間40分ほどかかるため、仙台に行く場合は東京駅から1時間半程度で仙台までいける、東北新幹線はやぶさを使うのがいいでしょう。
概要
ひたちは、基本的に上野駅〜水戸駅間を通過する速達タイプで、ときわは、上野〜水戸間で柏・土浦・石岡・友部などに停車するタイプで、多くのときわ号は勝田止まりです。
特急ひたち | 特急ときわ | |
運行区間 | 品川・上野 〜いわき・仙台 | 品川・上野 〜土浦・勝田・高萩 |
使用車両 | E657系 | E657系 |
最高速度 | 130km/h | 130km/h |
通過線区 | 上野東京ライン、常磐線 | 上野東京ライン、常磐線 |
距離・所要時間・料金
※大人1名分の料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
ひたち・ときわ号は、全席指定席のため、自由席は設定されていません。乗る列車が決まっていない場合は、座席未指定券も発売しているので、そちらを購入して空席に座ることも可能です。料金は指定席券と同じです。
主な区間 | 距離 | 所要時間 | 指定席 | グリーン席 | 高速バス |
品川・東京・上野〜仙台 | 品川から373.9km | 品川から 約4時間40分 | 9,280円 | 12,940円 | |
品川・東京・上野〜いわき | 品川から 222.0km | 品川から 約2時間20分 | 6,290円 | 8,910円 | 3,500円 いわき号 |
品川・東京・上野〜水戸 | 品川から 127.9km | 品川から 約1時間20分 | 3,890円 | 5,460円 | 2,080円 みと号 |
歴史
昭和44年に「ひたち」号が臨時列車として運行を開始し、続々と国鉄時代は本数を増やし、多くの485系特急列車が活躍していました。
平成元年には、651系が投入され、速達タイプスーパーひたちとして活躍。その後停車タイプには653系がフレッシュひたちとして投入されました。
その後、全列車が現在使用されるE657系の投入で統一され、651系は上越線の特急スワローあかぎ・草津号に、653系は新潟地区で特急いなほ・しらゆきなどに使用されています。
2015年の上野東京ライン開通時からは、一部列車が東京駅・品川駅に乗り入れを開始し、名称も今と同じ「ひたち」「ときわ」号に変更されました。
他の交通手段
常磐線と並行して走る常磐自動車道を使った高速バスが多く走っています。
石岡・水戸へ向かう場合は、みと号・ミッドナイトみと号が東京八重洲口からJRバス関東・関東鉄道・茨城交通が日中では1時間に3本程度、通勤時間帯には10分に1本程度走っています。東京方面行きのバスは、平日・土曜のみ途中浅草駅・上野駅にも停車します。所要時間は東京駅八重洲口〜水戸駅まで2時間程度で、ひたち号+40分程度ですが、料金は半額近くになります。
ミッドナイトみと号は、東京八重洲口発0:00なので、JRよりも遅い場合に有効です。ミッドナイトみと号の料金は通常のみと号より割り増しになります。
いわき・小名浜・ハワイアンズ・富岡へ向かう場合は、JRバス関東・東武バス・常磐交通のいわき号が東京八重洲口(一部はバスタ新宿)から30分に1本程度の割合で走っています。所要時間は東京駅八重洲口〜いわき駅まで3時間程度で、ミ水戸行きと同じくひたち号+40分程度で、料金も半額近くです。
いわき号も最終バスは東京八重洲口23:20発なので、JR利用するよりも東京での滞在時間を長くしたい場合に有効です。
高速バスの料金は上記の料金表、もしくは各バス会社のサイトでご確認ください。
お得な切符
えきねっと割引
えきねっとの会員限定されますが、列車・席数・区間が限定された、インターネット予約限定の切符です。
乗車日当日午前1:40まで予約できる「えきねっとトクだ値」では10%割引されますが、乗車日13日前の午前1:40まで予約で予約期間は短いものの、通常の「えきねっとトクだ値」より、さらに割引がの高く30%割引になる「お先にトクだ値」もあります。お先にトクだ値の切符が確保できれば、高速バスと疎遠のない料金で乗車することができるので、早めに予約ができれば、まずはえきねっとを確認するのがおすすめです。
原ノ町〜仙台に向かうひたち号向けには、乗車の20日前の午前1:40までで座席数限定、日程も限定で、さらに割引率が高く50%割引になる「お先にトクだ値スペシャル」が設定されているので、原ノ町より遠くに行かれる場合は、おすすめです!
割引切符名 | 割引率 | 発売期間 | 山手線内〜水戸 | 東京都区内〜いわき |
えきねっとトクだ値(乗車券付き) | 10%引き | 乗車日当日の午前1:40まで | 3,490円 | 5,650円 |
お先にトクだ値(乗車券付き) | 30%引き | 乗車日13日前の午前1:40まで | 2,710円 | 4,390円 |
お先にトクだ値スペシャル(乗車券付き) | 50%引き | 乗車日20日前の午前1:40まで | – | – |
通常指定席 | – | 発車時間まで | 3,890円 | 6,290円 |
金券ショップ
以前は、ひたち回数券を金券ショップでバラ売りされておりましたが、2015年にひたち回数券の廃止以降は、金券ショップで購入することはできなくなりました。安いチケットを求める場合は、えきねっとを検討していただくのがいいと思います。