特急ワイドビューひだ号は、名古屋駅から関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線を経由して、新宮・紀伊勝浦駅を結ぶ特急列車です。名古屋駅から紀伊勝浦駅までの246.0kmを、約3時間50分程度かけて走っています。途中の伊勢鉄道伊勢線〜紀勢本線新宮までは非電化のため、特急ワイドビューひだにも使われているディーゼル特急用車両のキハ85系が使用されています。
概要
基本的には、4両編成で運転されていてグリーン車も連結されていますが、多客期には、6両編成に増結されて運転されることもあります。
現在新たにハイブリッド式の新型車両、HC85系のテストが始まっており、予定では2022年から特急ひだ号と合わせて、順次HC85系がデビューしていく予定です。
特急南紀 | |
運行区間 | 名古屋〜新宮・紀伊勝浦 |
使用車両 | キハ85系 |
最高速度 | 120km/h |
通過線区 | 関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
主な区間 | 距離 (営業キロ) | 所要時間 | 自由席 | 指定席 | グリーン席 |
名古屋〜松坂 | 85.5km | 約1時間10分 | 3,740円 | 3,210円 | 4,510円 |
名古屋〜尾鷲 | 174.2km | 約2時間40分 | 5,680円 | 6,210円 | 8,480円 |
名古屋〜熊野市 | 208.5km | 約3時間10分 | 6,450円 | 6,980円 | 9,250円 |
名古屋〜新宮 | 231.1km | 約3時間30分 | 7,000円 | 7,530円 | 11,190円 |
名古屋〜伊勢勝浦 | 246.0km | 約3時間50分 | 7,330円 | 7,860円 | 11,520円 |
他の交通機関
高速バス 名古屋〜尾鷲・熊野・新宮線
特急南紀と同じく、名古屋(名鉄バスセンター)から南紀、新宮駅方面に三重交通の高速バスが走っています。途中紀北町紀伊長島、尾鷲市病院前、熊野市駅前(市役所前)、三交南紀(山崎車庫)、などを経由し三交新宮駅前まで向かいます。一部便は途中停留所を通過する急行・特急便もあります。また、半数ほどの便は三交南紀止まりです。特急南紀と比較して、料金はバスの方が安いですが、所要時間はほぼ同じか若干特急南紀を利用した方が早いです。
バス所要時間 | バス運賃 | 南紀所要時間 | 南紀自由席 | |
名古屋〜熊野市 | 3時間20分程度 | 3,700円 | 約3時間10分 | 6,450円 |
名古屋〜新宮 | 4時間程度 | 4,200円 | 約3時間30分 | 7,000円 |
歴史
1978年に、名古屋〜紀伊勝浦間で特急南紀が運転開始。当時は同じ区間を亀岡軽油で走る急行列車「紀州」や、東京からの直通ブルートレイン、寝台特急「紀伊」も走っていました。
その後両列車は廃止され、現在名古屋から関西本線・紀勢本線方面の特急列車は、このワイドビュー南紀のみとなっています。
沿線の宿泊施設
熊野市
熊野市を始め、紀伊山地をたどる参詣路の熊野古道は平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。