「踊り子」号は、首都圏から伊豆方面を結ぶ特急列車です。伊豆方面の温泉地・観光客向けに多く利用されており、休日には臨時列車が運行されます。
概要
多くの列車は東京駅発着ですが、一部列車が新宿駅・池袋駅から湘南新宿ライン経由で運転されます。また、臨時列車で大宮発着、常磐線の我孫子発着の踊り子号が運転される時もあります。
修善寺行きは、185系で運転される一部の列車で、熱海駅で伊豆急下田行きと分割併合されます。
2020年には、それまで踊り子号とは別に走っていたスーパービュー踊り子号(251系)が引退し、代わって全車両グリーン車(一部プレミアムグリーン)でヌードルバーやグリーン個室も設けられた、サフィール踊り子号(E261系)も、東京・新宿〜伊豆急下田間で運転されています。
東京駅から伊豆方面へ急ぐ方は、東海道新幹線のこだま・ひかり号で熱海駅で伊東線・伊豆急行に乗り換えるか、三島駅で伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換える方が早く到着します。一方で、乗り換えなく行ける点が、踊り子号を使うメリットです。
特急踊り子 | |
運行区間 | 東京・新宿〜伊豆急下田・修善寺 |
使用車両 | E257系・185系 |
最高速度 | 110km/h |
通過線区 | 東海道線・伊東線・伊豆急行線・伊豆箱根鉄道駿豆線 |
距離・所要時間・料金
※料金は、大人1名分の通常期料金で記載しています。子ども料金は、大人の約半額です。詳細はJR/高速バス各社のHPにて確認してください。
指定席特急料金は、閑散期では200円引き、繁忙期では200円増しになります。
サフィール踊り子号は、別の料金体系となります。
主な区間 | 距離 | 所要時間 | 自由席 | 指定席 | グリーン席 |
東京〜熱海 | 104.6km | 約1時間20分 | 3,340円 | 3,870円 | 5,440円 |
東京〜伊豆急下田 | 167.2km | 約2時間40分 | 5,730円 | 6,370円 | 8,350円 |
東京〜修善寺 | 140.5km | 約2時間10分 | 4,270円 | 4,800円 | 連結なし |
お得な切符
JR東日本の他の特急列車では、えきねっとで事前購入で割引になる、「えきねっとトクだ値」が設定されていますが、2020年4月現在、踊り子号には設定されていません。
2020年に新たに投入されたE257系は、車内改札を省略できる、満席・空席ランプが各座席に備えられていることから、今後E257系に車両が統一されると、ひたち・ときわ号や、あずさ・かいじ号のように全席指定席となって、えきねっと割引が導入される可能性が高そうです。
歴史
戦後に、東京〜伊東間で「いでゆ」「いこい」「あまぎ」「伊豆」号などが設定された。その後の変遷を経て、昭和56年に、それまで運転されていた特急「あまぎ」と急行「伊豆」を合わせて、特急「踊り子」に一本化されて運転がスタートしました。
国鉄民営化が行われてから、251系「スーパービュー踊り子」号や、伊豆急のリゾート21の車両を利用した「リゾート踊り子」号、成田エクスプレスのE259系車両を利用した「マリンビュー踊り子」なども運転されたが、2020年3月に「サフィール踊り子」号と「踊り子」へのE257系導入によって、それらは引退しました。
現在は185系とE257系で運転されていますが、2021年には、257系に一本化される予定です。